SONY純正超望遠レンズは高い!
ということで、比較的安価なタムロン100-400mmをα7ⅢとMC-11で使ってみました。
焦点距離が同じSEL100400GMと比べたら、AF速度や精度なんかは少し落ちますが、「この値段でこれだけ使えたら十分!」といった感じなので、SONY純正望遠レンズが高くて買えないという方には非常におすすめのレンズです。
α7ⅢとMC-11で使った場合、連写がLoのみしかAF追従してくれなかったのが唯一残念な点です。
連写をよく使う人はSIGMA100-400mmライトバズーカをおすすめします。
- TAMRON 100-400mm F4.5-6.3 Di VC USD (A035)
- α7ⅢでTAMRON100-400mmを使ってみて
- 軽量で使いやすい望遠レンズ
- 追記 α7ⅢとMC-11との相性
- 追記 SIGMA100-400mmライトバズーカを買いました
TAMRON 100-400mm F4.5-6.3 Di VC USD (A035)
スペック
・定価:90,000円
・発売日:2017年11月16日
・焦点距離:100-400mm
・開放F値:F4.5-6.3
・最大径×長さ:86.2mm×199mm
・重量:1135g
・フィルター径:67mm
・最短撮影距離:1.5m
・最大撮影倍率:0.277倍
・絞り羽根枚数:9枚
・レンズ構成:11群17枚
・手ブレ補正:あり
2017年秋登場のレンズ。SIGMA100-400mm ライトバズーカが2017年4月発売され、それに続いての登場でしたね。
特徴・良いところ
・100-400mmという広いズーム域
特に運動会なんかは、グラウンドの広さにもこれ1本あればというレンズです。24-105mmの標準ズームと組み合わせれば2本で24-400mmまでカバーできてしまいます。
・純正レンズより圧倒的に安い
SONY純正の望遠レンズSEL100400GMは定価320,000円、SEL70300Gは定価170,000円。キャノン純正EF100-400mmは定価300,000円。純正品に比べ、圧倒的に安いです。
・1135gと軽い
SEL100400GMは1395g。EF100-400mmは1570g。1160gのSIGMA100-400mmライトバズーカよりも軽いです。
・APS-Cに装着すれば150-600mmとして使える
フルサイズ用のレンズですが、当然APS-Cカメラでも使用できます。APS-Cでは150-600mmになるので、超望遠として使用できます。
・TAP-in Consoleでレンズをカスタマイズできる
SIGMAでいうUSB DOCKで、手振れ補正の効き具合、フォーカスリミッター、ピント調整などをカスタムできます。
SIGMA100-400mmライトバズーカと比較
TAMRON100-400mmを購入するにあたり、SIGMA100-400mmライトバズーカと迷いました。SIGMAライトバズーカはレビュー記事も多くMC-11経由でもしっかり使えるということはわかっていました。
対してTAMRON100-400mmはレビュー記事も少なくあまり情報がありませんでしたので、とりあえず使ってみてダメならSIGMAに変えようという感じでした。SIGMAからTAMRONに変えることはないだろうということで、TAMRON100-400mmを1度は使っておきたかったというのもあります。
追記→結局SIGMA100-400mmライトバズーカを買いました。
外観
最大径は86.2mm×長さは199mm。
いくら軽量とはいえ、70-300mmのレンズと比べると一回りほど大きく、さすがにずっしり感じます。
フードの内側は滑り止めみたいになっており、持ちやすくはなっています。
135mm
200mm
300mm
400mm
400mmまでズームすると、約8センチほど伸びます。
フード収納時はズームレバーがほぼいっぱい隠れているので、このままだとズームレバーは操作しにくいです。
100mmでロックできるようになっておりますが、下を向けてもズームがずれることはありませんでした。
ズームリングの回転角は130度あり、100mmから一度の操作で400mmまでの移動は難しく、100mmから一気に400mmにしたいときなど1度持ち帰るので少し遅れます。
自分はこの点があまり気に入りませんでした。
スイッチはVCモードとフォーカス切り替えの2つ。
・VC1:普通の手振れ補正
・VC2:流し撮りモード
・OFF:手振れ補正オフ
・AF:オートフォーカス
・LIMIT:フォーカスリミッター
・MF:マニュアルフォーカス
フォーカスリミッター、手振れ補正のカスタム設定なんかは「TAP-in console」を使ってカスタムをすることができます。
F値の変動・各焦点距離開放F値
SIGMA100-400mmライトバズーカより良いなと思った点の1つ、このレンズはF4.5始まりということ。気になるF値の変動ですが、135mm付近までF4.5で使えることができました。
100~135mm<F4.5>、~180mm付近<F5.0>、~270mm付近<F5.6>、270mm付近~<F6.3>という感じでした。135mmまでF4.5で使えるのは非常に大きいです。
フィルター
フィルターは67mm。比較的リーズナブルなサイズなので有難いです。
安定のKENKO PRO1Dを使用しています。
α7Ⅲに装着した重量
軽いレンズとはいえ、なかなかでかいです。
α7Ⅲ(650g)、MC-11(125g)、TAMRON100-400mm(1135g)=1910gとなりました。
100-400mmのレンズの中では断然軽い方なので、運動会などでも手持ちで全然振り回せるサイズ感だと思います。
寄れるレンズ
最短撮影距離は1.5m、最大撮影倍率は0.277倍。
400mmでは結構寄れるので、ちょっとマクロっぽく撮ることもできますね。やはり寄れるレンズはいざというときに頼りになります。
α7ⅢでTAMRON100-400mmを使ってみて
α7ⅢやSONYのミラーレスカメラで使うには、「MC-11」というコンバーターと一緒に使う必要があります。
オートフォーカスは速い。運動会にもおすすめ
AFは全焦点距離普通に速いです。
AF-Cは瞬時に合いますが、AF-Sは「シュピッ」ぐらいで純正レンズよりほんの少し遅いぐらいです。
ほんの少しの差ではありますが、SIGMA100-400mmライトバズーカよりもAFは速いです。
運動会、飛行機、大きい鳥なんかを撮るなら十分のAF速度です。
自転車に乗る子どもぐらいなら楽勝で追っかけてくれます。
素早い鳥を撮るのは苦手なんですが・・・AFが速いおかげでファインダー内にきっちり捉えればあとはカメラとレンズが仕事をしてくれます。
瞳AFも使える
瞳を捉えてくれるスピードも全焦点距離速かったです。十分使えます。
連写がLoのみ追従
α7ⅢとMC-11の組み合わせでは、連写がLoのみしかピント追従しませんでした。
Hi+、Hi、Midも使えますが、ピントが1枚目に固定になりますので、動いてる物なんかは追ってくれません。
MC-11経由なんで仕方ありませんが、ここが唯一の残念なところでした。
異音がする
100mmから少し望遠側135mm辺りに移動させるとF4.5からF5に切り替わりますが、その辺りから「ジーーーーーーー」と音がずっと鳴ります。F値を変えたりいろいろしてみましたが、135mm~はずっと音がなっている状態でした。
電源を切っていても電池が消耗する!?
このレンズだけでなくMC-11を装着してる時全てにいえることですが、電源を切っているのに次の日に電源をつけると充電がかなり減っていることがあります。10%になっている日もあれば、減っていない日もありました。MC-11を装着したまま長いこと置いておくのはやめておいた方がいいのかもしれませんね。
ちょこっと作例
普段子どもを撮る以外望遠レンズを使用することはほとんどありませんが、望遠レンズ1本持ち歩いて散歩するのもいいなと思いました。
やはり普段は標準ズームをつけてることが多いので、望遠で普段見ない部分を見るというのも新鮮で楽しかったりします。子どもが大きくなって少し時間ができれば、いつかは野鳥を撮りに行ったりもしてみたいですね。
軽量で使いやすい望遠レンズ
100-400mmの望遠レンズとしては非常に軽量で、AFも速く写りもいいので非常に使いやすく、しかも安いというコスパ最強の望遠レンズです。
MC-11経由でSONYのミラーレスカメラで使う場合、連写はLoしか対応していませんが、連写を使うことがなければ非常に良いレンズかと思います。
自分はα7Ⅲで使っていますが、キャノン、ニコンのカメラを使ってる方にも非常におすすめのレンズですね。
【キャノン用】
【ニコン用】
TAP-in Consoleカスタマイズ方法
追記 α7ⅢとMC-11との相性
α7ⅢとMC-11とTAMRON100-400mmの相性も書いてみました。
追記 SIGMA100-400mmライトバズーカを買いました
α7Ⅲで使っても連写に制限のないSIGMA100-400mmライトバズーカを買いました。