TAMRONのレンズ(対応してるレンズのみ)のファームウェアアップデートや手振れ補正の効き具合などをカスタマイズできる【タムロン TAP-in Console<タップインコンソール>】
TAMRON100-400mm(A035)を購入して早速いろいろカスタマイズしようと思ったので、購入してみました。
TAP-in Console
TAP-in Consoleとは
TAMRONのレンズのファームウェアアップデートや、手振れ補正の効き具合、フォーカスリミッターの調整、ピントの調整などのカスタマイズができます。TAP-in Consoleに対応していないレンズもあるので、その点注意が必要です。
入ってる物は、説明書類、TAP-in Console本体、ケーブルです。
今回TAP-in Consoleを使った理由
α7Ⅲで使った際、レンズのバージョン表示がこのようになっており、最新の2の表示ではありませんでした。
α7ⅢとMC-11の組み合わせでは連写がLoのみしかピント追従しなかったので、アップデートすればもしかすると・・・ということで、ファームウェアアップデートをしてみようということになりました。
結果を先に書いておくと、連写はLoのみピント追従のまま変わりはありませんでした。
「よし、アップデートしてみよう!」とドキドキしながら早速つないでみると、【ファームウェア バージョン2】の表示が・・・。
カメラの表示はVer.01となってましたが、実際は最新の状態でした。
TAP-in Consoleの使い方
まずはTAMRONのHPから【TAMRON TAP-in Utility】をインストールします。5分もあれば完了します。
インストールされたら、①TAP-in ConsoleとPCをケーブルで接続、②インストールされたソフトウェアを起動、すると「レンズを装着してください」と表示されるので、③TAP-in Consoleをレンズのマウント部に取り付けます。
TAP-in Consoleの本体にも印がついているので、取り付けはわかりやすいと思います。
取り付けすると、あとは好きにカスタムしていくだけですね。
カスタマイズの内容
取り付けると↓のような画面がでてきます。
TAMRON100-400mmでできることは【ファームウェアアップデート】の他には【ピント調整】【フォーカスリミット】【カスタム設定】の3つです。
【ピント調整】その名の通りピントを調整することです。たまにピントがずれているレンズがあるみたいなんですが、自分はあまり感じたことがありません。結構根気のいる作業みたいなので、あまりやりたくはありません・・・笑
【フォーカスリミット】オートフォーカスでの駆動範囲を調整できます。
【~6m / 6~15m / ~∞】という風にフォーカスリミッタースイッチが独立していればわかりやすいのですが、このレンズは独立スイッチがなく「LIMIT」に合わせることでフォーカスリミッターが作動します。
初期設定では、1.5~7m / 7m~∞に設定されていました。「LIMIT」中にAFを合わせた位置によってリミッターが近接側か無限遠側かで作動するのが決まるので、ピントの位置が1.5~7mにある状態なら近接側のリミッター状態、7m~∞にあると無限遠側のリミッター状態が作動するということになります。
このレンズで近接側ばかり撮るということはあまりないかと思いますが、近接側から遠くまで撮っている時なんかは、きっちりフォーカスリミッターを設定した状態で使うか、「LIMIT」からは外して撮影しないと 、7mの境目あたりでピントが迷い、AFが合いにくくなったりすることになるかと思います。
自分は明らかに遠くだけ狙うときは、「LIMIT」にして使用しています。
【カスタム設定】フルタイムマニュアルにするかしないか、そしてその感度、VC(手振れ補正)の設定ができます。
VCは、「標準」「ファインダー優先(ファインダー像の安定を優先させたモード)」「補正効果優先(静止画撮影時の防振効果を優先させたモード)」の3つから選べます。
静止画をよく撮る人は補正効果優先がおすすめですね。TAMRONのVCの効きはすごいです。
最後に
このようにいろいろカスタマイズできるので、レンズ1つで何通りかのパターンができ、さらに撮影が楽しくなります。
手振れ補正の効き具合も自分好みに設定できるのも有難いですね。
ファームウェアアップデートもTAP-in Consoleが必須になりますので、持ってて損はないアイテムです。
TAMRON100-400mm使用レビュー