2018年秋に登場したエクスセンスジェノス
エクスセンスジェノスが出る前年2017年に登場した「エクスセンスインフィニティ」はエクスセンスシリーズでも一気に進化したなと思えたロッドでした。
インフィニティの使い心地が最高なので、もちろんジェノスも最高だろう・・・
そんなわけで発売されてすぐに「エクスセンスジェノスS97MH/F」を購入しましたが、買ってよかったと思えるロッドでした。
特に感度がすごくて、曲がるしパワーあるしでかなり使いやすいロッドです。
スペック
・全長:2.92m
・継数:2本
・仕舞寸法:150.1cm
・自重:143g
・適合ルアーウェイト:8~48g
(メーカーHPに書いてある中でも、自分が重要視している部分だけです)
MHのロッドの中では、グリップは結構短めの部類かと思います。
自分は肘にあてる派なのでちょうどいい感じですが、脇に挟んで操作する人には少し短いかもしれません。
持ってみた第一印象
軽い!細い!硬い!
まず思ったこと「めっちゃ軽い!」「そして細い!」
写真ではわかりにくいですが、97MHで~48g表記のロッドとは思えない軽さと細さです。
ただ、がっしり感はあります。例えるなら、超細マッチョみたいな感じでしょうか。
細くて軽いのでホントにパワーあるのか?と思いましたが、ティップを軽く床に押し付けてみると「硬い」です。
握りやすく感度の良いカーボンモノコックグリップ
エクスセンスインフィニティと同じくカーボンモノコックグリップが採用されてます。
インフィニティを使った時にも感じましたが、カーボンモノコックグリップは振動がかなり細かく伝わってくる感じで、感度はかなりいいです。びっくりするぐらいめちゃくちゃ良いです。
ちなみに、インフィニティとグリップを比べるとこんな感じです。
インフィニティは平べったくて細く、ジェノスは〇になっています。
個人的には、ジェノスの◯の方が握りやすい印象です。
キャストフィール・曲がり具合
ラインを通して軽く曲げてみると、細さに似合わず結構なパツパツ具合です。
結構硬いので、~48g表記なのも納得で、たいがいのルアーをビシッと振り切ることができます。
確かに結構硬いですが、曲げ込んでいくと結構曲がってくれます。
写真では全然曲がっていませんが、もっと曲がります。
→動画撮ってみました。
キャストでは硬さを感じる
自分は硬いロッドは結構使っているので大丈夫でしたが、硬いロッドに慣れていなければキャスト時のリリースポイントの狭さに最初は少し苦労するかもしれません。
ただ、すぐに慣れますし、飛距離とキャスト精度はものすごい良いです。
高弾性によくあるキャストを失敗して失速するということも全然なく、安定した飛距離を出してくれます。
自分は外向きのゴロタ浜やサーフなんかで釣りをすることが多いですが、向かい風でもしっかり振りきれて、北西風が強い日でもロッドが負けることはありません。
腰までウェーディングしてる状態でも非常に投げやすく、バックスペースがあまりなくて思いっきり振りかぶれなくても上半身で前に押し出してあげるイメージでキャストすれば勝手に飛んでいきます。
グリップの長さも、長すぎず短すぎずといった感じで、キャストの際も振り抜きやすいです。
とにかく飛距離がすごい!
使用感
鰤(青物)を釣ってみて
買った翌日、運よく鰤を釣ることができました。
この日は10キロ近くの鰤が釣れる状況で、一応シーバスロッドということで不安だったのですが、このロッドの強さにはホントびっくりしました。
インフィニティの記事にも書きましたが、曲がってからの安心感が半端ないです。
結構なサイズの鰤だったのでヒット後はロッドが一気に曲がってドラグが出される状態でしたが、フックが2番だったこともあり、すぐにドラグも締め気味にして結構強引にファイトしました。
ちなみにリールは17エクスセンス3000MHG、ライン1.2号、リーダー30LBです。
買って最初にかけた魚ということもあったので少し恐かったのですが、おもいっきり曲げました。
インフィニティの時と同じく曲げ込んだ時にすごい粘りを感じたので、思いっきり曲げてタメを効かせながら、普通に寄せることができました。
3分ほどで寄ってきたのでメジロかと勘違いしたのですが、浮いてきてびっくりなサイズでした。
粘るロッドのすごさを知った瞬間でもありました。
曲がるけどそこで粘るという、インフィニティ以前のエクスセンスとは全然違った感じで、バットのパワーも半端ないです。
シーバスを釣ってみて
鰤をこれだけ制御できるんだから、シーバスには強すぎるんじゃ?と思いましたが、全然そんなことありませんでした。
このロッドを買ってからすぐに、運よくシーバスの入れ食いに遭遇したのですが、この日15本ぐらいシーバスをかけたのですがバラシはなんと1本。
流れのある場所でのウェーディングでしたが、ロッドの感度のおかげですぐに魚の居場所をつかむことができ、多数ヒットさせることができました。
シーバスをかけてまず思ったのが、しっかり曲がってくれるということです。
しっかり曲がってくれるおかげで、ウェーディング中のランディングも非常にスムーズにすることができました。
鰤を釣った時に、このロッドシーバスには強すぎる!と思ったのですが、50cmぐらいのシーバスでもMHのファーストテーパーとは思えないぐらいしっかり曲がってくれて、曲がってからのタメもきいてくれるのでバラしてしまうことが非常に少ないです。
曲がりこんでタメが効いて、ティップの追従性もそこそこいいので、フックが細軸なコアマンルアーでも安心して使用できます。
コアマンルアーメインの自分がデイゲームのメインロッドにしようとは思いませんが、風の強い日や足場が悪い場所なんかは硬いロッドを使いたいので、そんな時でも安心してコアマンルアーを使えるという点が個人的にはすごく大きいです。
ヒラスズキにも十分対応できるし、ホントに汎用性の広いロッドです。
まとめ
サイズなりに曲がってくれる
~48g表記のMHのロッドなので硬いのは硬いですが、50cm程度のシーバスにも十分曲がってくれる不思議な感じのロッドです。
ただやはりやり取りを楽しめるのは、60.70を超えたシーバスがベストでしょうか。
軽いので剛竿という感じはないですが、80を超える太いシーバスをストラクチャーから一気に離すパワーは十分にあります。
それでいてしっかり曲がって粘ってくれるんだから不思議な感じです。
「軽いけど張りがあって大型ミノーもしっかり振りきれて、シャキッとして感度も良い、魚をかければしっかり曲がる」
まさに理想のロッドです。
このロッドを買うまで同じような状況では、反発力の強いGクラフトの同スペックのロッドを使っていましたが、反発力が強すぎるゆえにエラ洗いなんかでバレることが多かったですが、エクスセンスジェノスはしっかり曲がりこんでくれてティップの追従性も良いのでバラすことがホントに減りました。
エラ洗いが全然恐くないです。笑
硬いロッドでよくある「硬いから曲がらなくてバレやすい」という現象に悩んでいる人には特におすすめのロッドですね。
EXSENCE GENOS S97MH/F -Dark Force 97- × 嶋田仁正 ~ランカーシーバスをキレ味で仕留める~
2019.8月、97MHより少し長い100MH/Rも発売されました!
デイゲームでは、S96M/F-3を使っています。
Gクラフトのロッドについても書いています。