2017年秋に発売されたエクスセンス∞インフィニティ
2009年発売のエクスセンスS906M/AR-C、2015年発売のエクスセンスS906M/F-3を使ってきて、エクスセンス9.6f好きとしてはかなり気になるロッドなので早速購入してみました。
エクスセンスインフィニティは、今までのエクスセンスとは違い、曲がってからの粘りがすごく、かなりパワーを感じれるロッドになっています。
感度もモノコックカーボンの恩恵で、従来モデルより明らかに良くなっていて、「粘り」「パワー」「感度の良さ」が特徴的です。
少し値段は高いですが、使用感も非常にいいので、納得のロッドです。
→エクスセンスジェノスに買い替えました。
スペック
・全長:2.90m
・継数:2本
・仕舞寸法:148.7cm
・自重:132g
・適合ルアーウェイト:6~38g
(メーカーHPにも書いてある中でも、自分が重要視している部分だけです)
S906ML/RFとの比較
購入の際には「ML」と「M」で悩みました。
デイゲームで使っているロッドはエクスセンスS906M/F-3、デイスター96MLがメインですが、MLはデイスターと役割がかぶってしまうような気がして、ミノーも気持ちよく投げれそうな「M」にしました。
友人がMを使っていてミノーもよく使うコアマンルアーも快適に使えるよと言ってくれたのも大きかったです。
従来のエクスセンスと比較して
エクスセンスS906Mは2009年モデル、2015年モデルと使ってきました。
自分のシーバスデイゲームは1年通して基本このロッド1本でほとんどやってしまいます。
めっちゃ軽い
インフィニティS906M/RF | 132g |
15エクスセンスS906M/F-3 | 148g |
持ってみた第一印象は「軽っ!」でした。かなり軽量化されています。
やはり軽いと釣りをしていて楽ですし、集中力も持ちます。
感度がすごい
エクスセンスインフィニティは、「カーボンモノコックグリップ」が採用されていますが、このグリップ、めちゃくちゃ感度がいいです。
感度の良さにはホントびっくりしました。
感度が良くないロッドでももちろん釣れますが、感度が良いロッドは、ルアーの抵抗や振動、潮の効き加減、当たった物が何なのか、 底質の判別など、海の中の情報を感じとれるし、なによりも情報を感じながら釣りをするのは楽しいです。
従来のエクスセンスでも全然不満はありませんでしたが、カーボンモノコックグリップの感度に慣れると旧型には戻れません。
軽くて細いのに張りと粘りがあって強い
個人的に、従来のエクスセンスと1番違いを感じたのは「粘り」です。
従来のエクスセンスは、パリッと張りはあるものの思いっきり曲げ込んだ時に「あ、これ以上いくとやばいかも・・・」という感覚があり、そういう時はドラグを出して対処していました。
なので、強引にいかなければならない場所では少し不安でしたが、インフィニティは張りがあるにも関わらず魚がかかればしっかり曲がってくれ、思いっきり曲げ込んでも「ん?めっちゃ曲がってるのに、まだいけるな!?」という安心感がありました。
自分がよく使っていたエクスセンスS906M/F-3はファーストテーパー、エクスセンスインフィニティはレギュラーファーストテーパーなので、テーパーの違いもあるかもしれませんが、思いっきり曲げ込んでも「まだいける!」という感覚で、驚異的な粘りを感じました。
張りがあるけど曲がる不思議なロッド
自分の理想のロッド
自分の理想とするロッドは、「軽くて張りがあって思いっきり振りきれる、シャキッとして感度も良く、魚をかければ曲がる」
ミノーも快適に使えて、コアマンルアーも超快適に使えるロッドです。
まぁそんな都合の良いロッドなかなかありませんが・・・笑。
自分はGクラフトのロッドも好きでよく使っていますが、Gクラフトのロッドは「そこそこ軽くて張りがあって振りきれる、シャキッとして感度も良く、魚をかけるとある程度曲がるけど高弾性ゆえ反発力が強いからバレやすい」
ミノーの飛距離も抜群だけど、やっぱりバレることが多いです・・・
エクスセンスS906Mは、「そこそこ軽くて張りもそこそこあって振りきれる、シャキッとして感度もよくて、魚をかけるとしっかり曲がってティップの追従もいいのでバレにくい」
結構理想のロッドなんですけど、ミノーの飛距離がイマイチなんですよね。
ワームやブレードや鉄板なんかはめちゃくちゃ使いやすいです。
デイスターは、「軽くてめっちゃ楽だけど、ティップが軟らかいので感度が少し落ちるけど、魚はバレる気しない!」
コアマンルアーの相性抜群だけど、ミノーを使うロッドではない。
そしてエクスセンスインフィニティは、「軽くて張りもあって振りきれる、シャキッとして感度もよくて、魚をかけるとしっかり曲がってくれる。意味わからんぐらい曲がるけど、曲がりすぎじゃない?ってぐらい曲がってる時でも粘ってくれてリフトするパワーがある。」って感じです。
エクスセンスインフィニティのページにある画像ですが、インフィニティが発表された時に「本間にこんな曲がるんかいな・・・」と思いましたが・・・使ってみて納得しました。
一級河川上流部のシャロー帯、瀬になっていてかなり流れがあり、川幅は狭く飛距離はいらないので、いつもなら硬めのベイトロッドを使うところですが、そんなところでインフィニティを試してみました。
水面をヨタヨタ流れるデプライブにシーバスが飛びつき、ヒットと同時にシーバスは流れに乗りびっくりするぐらいロッドが曲がり、これ以上流れに乗り走られたらやばいんじゃないかと思いましたが、曲がってからの粘りがすごく、かなり曲がりながらもそのままリフトしながら寄せることができました。
フックも2番ということもあり強引にやり取りしてみましたが、かなり流れのあるポイントで、しかも秋で落ち鮎を食ってるシーバスに対して、自分有利にやりとりができたのにはびっくりしました。
このどこまでも追従していくような「粘り」は、シーバスにとっても体力を削られる嫌な感じの粘り方だと思います。
ここまで曲がるとガイドやラインに負担がかかるんじゃないかと思いますが、今までこれが原因でラインが切れたり、ガイドも大きなクラックが入ったりはしていません。
キャストフィール
かなり曲がるロッドなんですが、振ってみるとシャキっとしてて結構シャープなんですよね。
サイレントアサシン140やレスポンダー149みたいな比較的大きいミノーもしっかり振りきれて飛距離もでます。
軽いルアーも投げやすく、9cmのミノーや、それより小さいミノー、6gのジグヘッドなんかも結構ノーストレスで投げることができます。その中でも特に快適なのは、やはり10~30g辺りですね。
軽くてティップにも適度な張りがあるので、ルアーのアクションが手元に伝わりやすくミノーやバイブレーションの操作性もかなりいいです。
コアマンルアーも使いやすい
デイゲームでなくてはならないコアマンルアーズ。
コアマンルアーはフックが細く、ロッドも軟らかい方がいいのでエクスセンスインフィニティなら間違いなく「ML」の方が合います。
コアマンルアーだけを使う場面ならデイスターやエクスセンスS906M/F-3の方がティップの追従性もよく、よりバレにくいです。
ティップには適度な張りがあるので、VJ-16あたりだともう少し軟らかさが欲しいなという感じがあります。
ただ自分は、ミノーも投げたいし、VJ-16やPB-20も投げたい!そんな場面が多く、エクスセンスインフィニティS906M/RFはそんな場面で活躍してくれる最高のロッドです。
まとめ
なかなかいい値段するロッドなんですが、高いだけあって使用感はかなりいいです。
今までのシマノのロッドにパワー不足を感じていた人には、ぜひ使ってみてほしいですね!
きっとこの新しい「粘り」にはびっくりすると思いますよ。
自分的には、ミノーも快適に使えて、コアマンルアーも快適に使える!そんなロッドですね。
エクスセンスジェノスに買い替えましたが、ジェノスも非常に良い!です。