2015年12月に発売されたミッドナイトモンスターMMS-992-TR
旧型ミッドナイトモンスターからかなり経ってのモデルチェンジとなりました。
MMS-992-TRは外洋ゴロタ浜や磯なんかで使っていますが、とにかくパワーがすさまじいロッドです。
10f前後でかなりパワーがあるロッドを探してる方には、もうまさにベストなロッドです。
MJS-1002-TRじゃ少しパワー不足、MS-1102-TRより少し短いロッドがほしい、MSS-962-TR/MSS-952-TRより少し長くてパワーのあるロッドがほしいという方におすすめです。
スペック
・定価:65,450円(税込)
・全長:9.9f
・継数:2本
・自重:171g
・ラインMAX/BEST:PE2.0/1.5
・ルアーMAX/BEST:45g/ミノー24g・バイブレーション28g
【二代目992「BIG-ONE」スペシャル】超大型鱸族専用設計
初代992、チタンフレームSiCリングガイド単体総自重10.2g。二代目992、チタンフレームトルザイトリングガイド単体総自重4.0g。その差マイナス6.2g。60.8%の軽量化。初代992、ロッド総自重202g。二代目992、ロッド総自重171g。その差マイナス31g。12.5%の軽量化。モーメントはそのままに現時点で可能な軽量化は全て施した。その上で性能は初代を上回る。
初代992のティップはフル30t、バットは30t+40tに対し、二代目992はティップに30t+40t、バットには30t+40t+46tをコンポジット。ティップ、バット共に「張り」「感度」「反発力」が向上。マンドレルは初代と共通だが、プライ数を増やし、パワー・トルクを強化、MAXルアーウエイトも5gUPの45gとなり、今まで以上に攻撃的なゲームが可能。パワーを上げてもいるのにも拘らず、細部の軽量化の恩恵により操作性は格段に向上。テスト時にダブルフットのバットガイドはブランクバランスを著しく悪化させた為、全ガイドシングルフットを採用しているが、バット側から3か所のガイドに関しては、スレッド割れに対応すべく、強度確保のトリプルラッピングを採用。ブランクスに至っては、手に持った瞬間、対ランカー専用が故に「キンキンの棒」をイメージさせるが、高負荷を思い通りに操る事のできる「ランカーで曲がるバット」に設計。初代992は川ヒラをメインコンセプトに設計したが、二代目992は磯ヒラに多用するアングラーを考慮し川ヒラ・川マルは勿論、磯ヒラにも完全対応。このブランクスに封じ込めた「異常な感度」と「溢れるパワー」で是非「夢の大魚」を実現して頂きたい。
<テスト概要>
足場の低い磯ヒラや大・中規模河川で特に雨後の急流河川にて大型スズキ族を狙い、中型ミノー(120~140mm)からバイブレーション(21~28g)、30g前後のシンペンにてテスト。川の激流や磯ヒラでの風・ウネリに負けないギリギリの繊細なティップとペンデュラムや振り子によるジグ35gフルキャストが可能。ランカークラス(6kg以上)でしっかりタメが効き、恐怖心無く余裕を持ってリフトできる強靭なバットを設計。
グリップの長さ
可変式リールシート
TRシリーズは可変式リールシートですので、リールの位置を好きなポジションにセットすることができます。
1番下だとリールシート~グリップエンドまで約35cmほどです。
真ん中で約37cm。
1番上で約39cmです。
発売前に1度試投させてもらう機会があった時に、Gクラフトのスタッフさんが「1番下がめっちゃ使いやすいわ!」と言っておりましたが、確かに1番下で使うのが個人的にもしっくりきてて、ずっと1番下で使っています。
このスペックにしてはグリップは結構短めかなという印象です。
自分は肘にあてる派なのでちょうどいい感じですが、脇に挟む派の人には少し短いかもしれません。
持ってみた第一印象
ゴツイ!
バット部もしっかりしていて、ごつく感じました。普段細いロッドばかり使っているからかもしれませんが・・・。とにかくどっしりした印象です。
ティップも硬めでかなり張りがある感じで、持った感じからパワーあるやろなーというのが伝わってきます。
曲がり具合
少し見にくいのですが・・・
曲がり具合はこんな感じです。
反発力が強く復元力がすごいので、実際魚をかけて曲げても魚は比較的すぐに浮いてきてしまいます。
キャストフィール・使い心地
投げるのしんどい
普段デイゲームで軽くて細めのロッドばかり使う自分としては、MMS-992-TRをキャストするのはホントにしんどいです。
そこそこ硬くて反発力もかなり強いので、投げる際に曲げるのが大変です。
キャスト時のリリースポイントも狭いので、少しでも気を抜くと失速して毎キャスト同じ飛距離を出すのは難しいですが、やはり決まった時の飛距離は半端ないです。
自分は沖の潮目を狙ってキープキャストで投げ続ける釣りをすることが多いのですが、ずっとキャストし続けるのはしんどいので、そんな時はMSS-952-TRを使います。もちろん場所や状況にもよりますが、キャストの楽さを考えると同じ長さあたりだとMJS-1002-TRなんかの方がいいですね。
普段ヒラロッドメインの方ならなんとも思わないかと思いますが、細いロッドばかりの方ならおそらく同じように感じるかと思います。
9cmほどの軽いルアーでも十分に飛ばせますが、少し扱いにくいです。やはり25g前後が扱いやすく、45g程度でも十分にフルキャストできます。
感度
Gクラフトのロッドは感度が良い!特にリミテッドはやばい。
自分もそう思っていましたが、シマノのモノコックカーボングリップの感度の良さにびっくりしてしまってから、このMMS-992-TRも感度が普通レベルだと思ってしまうというのが正直な感想です。
モノコックカーボンを使うまでは十分良いと思っていました。
パワーが半端ない!青物にも使える
このロッド、見た目からパワーはありますが、使ってみてもやはりパワーは半端なく強いです。
広いサーフみたいな場所よりかは、やはり磯やゴロタ浜で魚に主導権を与えたくない場所での使用が多いです。
80オーバーの丸々とした大型鱸でも、普通に楽に寄せてこれます。
というか、ランカーでちょうど良いぐらいです。
このシーバスは、流れのある場所でかけたのでさすがに最初は流れに乗られ突っ込まれはしましたが、ロッドが曲がってからの反発力がすごいので簡単に浮かせて寄せることができました。足場の悪い磯とゴロタ浜が混在してるようなところでしたが、ロッドのパワーがあるのでランディングもかなり楽でした。
流れやストラクチャーや橋脚から引き剥がしたい!そんな釣りにも最高のロッドですね。10m程度の向かい風の中での釣りでも十分に使いやすいです。
50cm程度のシーバスだとすぐに浮いてきてしまい瞬殺、70cm程度でもパワーがなければすぐに浮いてきてしまいます。楽しめるのはやはり6キロクラスでしょうか。
80cmぐらいの鰤が相手でも、ドラグを締めても大丈夫な太さのラインを使っていれば十分強引にやりとりができるので、自分みたいなシーバスロッドしか持っていないけどたまに青物狙いするというような場合でも、MMS-992-TRなら全然問題なく使用できます。
スペック説明にも書いてありますが、磯ヒラにもかなり使いやすいです。
足場が高すぎると使いにくいかもしれませんが、自分は足場の低い磯場での釣りが多く、9.9fという長さは、長すぎず短すぎずでかなり使いやすいです。
使っているとそんなに長く感じないので、狙ったピンポイントにキャストするのも非常にやりやすいです。
まとめ
パワー勝負したい場所で
MMS-992-TRはとにかくパワーがすごくて、スペック説明にも書いてある通り、超大型鱸を狙うには持ってこいのロッドです。
ランカーで5kgぐらいないとあまり楽しめないロッドかもしれません。
激流河川、磯、ゴロタ浜なんかが使い勝手のいいシチュエーションですが、10f前後でとにかくパワーがあるロッドがほしい方には、めちゃくちゃおすすめのロッドです。
Gクラフトのロッドだと、MJS-1002-TRじゃ少しパワー不足、MS-1102-TRより少し短いロッドがほしい、MSS-962-TR/MSS-952-TRより少し長くてパワーのあるロッドがほしいという方にはおすすめです。
Gクラフトのロッドに関して書いています
同じようなロッドで、エクスセンスジェノス97MH/Fもめっちゃ良いです